みんなと少し違う要素を付加する
相手の行動を促すもう一押しの「関係性の協調」となるのが、2つ目のテクニック「みんなと少し違う要素」を付加することです。
人間は、「みんなと同じでいたい、安心したい」と考える一方で、「みんなより優れていたい」とも欲するのです。
1つ目のテクニック「この意見の支持率は高い」と2つ目の「少しみんなと違う要素」は連動させて使うことが大事です。
そして、「ゴールを掲げる」ことが大事です。人は生活のどんな場面でも一定のゴールが見えているほうが、やるべきことが明確になり、安心して行動を起こせるのです。
この仕組みをうまく機能させるには、ゴールが聞き手にとって魅力的なものである必要があります。
これは、ユニバーサルゴールです。
特に、人は「所属」を重要視します。
どんなに独自性を貫こうとしている人でも、心のどこかで社会の一員として誰かが同じ行動、思考、信念を共有していたいという欲求を持っているのです。
この力を利用できるのは著名人のみに限られず、一般人でも可能です。
「時間の余裕を第一に考える価値観を共有してみませんか?」等、多くの人が心惹かれるアフィリエーションゴールを設定して語り掛けることで、あなたも「所属したい」と望む人を集め、身近なコミュニティ影響力を発揮できるようになります。
アキュラシーゴール聞いたことありますでしょうか。
アキュラシー=正確性で、自分の行動に正確性を求めます。
アキュラシーゴールには、そうした「正しさへの要求」を満たすゴールを示します。
具体的には、「あなたの1000円の寄付で、10人の命を救うことができます」等です。
正しさを感じさせるキャッチコピーはアキュラシーゴールとして機能して、大きなうねりを生み出します。
ポジティブセルフコンセプトゴールは聞いたことありますでしょうか。
「一貫性を保ちたいという要求です。」
下した決断を将来に向けて一貫していきたいと考えるものです。
例えば、小さなステッカーを受け取り、交通安全への賛同を示した人は自分の選択や医師の一貫性を守るため、大きくてダサい看板を設置するのも受け入れてしまうわけです。
「関係性の協調」をしたいときは、誰もが持つ「社会の一員としてみんなと同じ行動、思考、信念を共有していたい」という要求をくすぐると効果が大きくなります。