相手と場に合わせ、「声」と「口調」を使い分ける

影響力

人はだかれの話を聞くとき、内容だけではなく、話し手の外見、声や口調からも影響をうけています。

話初めの時点では話し手の声、口調が重要な判断材料となります。

2016年イリノイ大学が、「他人を自分の意見に賛同させるためには何が必要なのか」を調べたもので、男女200人ほどで調査をしました。

通常発言では、アイデアと理由が説得させる要因になると思います。

ところが、実験の結果は、話し手が最初の1語目から3語目を発するときに声の高さと口調を大きく落とすと、話の内容にかかわらず、多くの聞き手が納得し、賛同しやすくなることがわかりました。

1語目ははっきりと高い声で発声し、3語目は低くゆっくりとした口調にすることにより、この変化によって話し手の威厳がまし、聞き手の注意を集めたのです。

時間にしてわずか3秒程度です。この変化が説得力に大きく影響していました。

影響度はおよそ8%程度です。話の内容と関係ない部分でこれだけ効果を上げることは、大きな1歩です。